杉並木を永続させることについて着実な整備実施を、針広混交林については自然遷移に委ねることを基本にしています。
具体的には、以下のような方針をもって整備を行っていきます。
参拝者等の安全性と利便性を
向上させるための具体的な整備計画
杉並木を永続させることについて着実な整備実施を、針広混交林については自然遷移に委ねることを基本にしています。
具体的には、以下のような方針をもって整備を行っていきます。
●トイレの改善計画
バイオトイレの導入
●電力供給
奥社まで電気を引いて各種設備に供給
●照明設備
トイレや手洗い場、街灯の設置
●安全対策
熊除けベルの自動化システム
●入域管理
来訪者数の把握システム構築
ツキノワグマ対策:
参道の周りの草刈りの範囲を広げて、クマが隠れにくい環境を作ります。
見通しを良くすることで、クマとの突然の遭遇を防ぎます。
バリアフリー対応:
高齢の方、車いすを使う方、目の不自由な方など、特別な配慮が必要な参拝者が安全にお参りできるよう整備します。
随神門から奥の参道について:
この区間は歩きにくい道ですが、貴重な史跡に指定されているため、道路を舗装したり大きく変えたりすることはできません。
ソフト面でのサポート:
道を変える代わりに、介助者によるサポートサービスの提供、参拝のお手伝いをする人的支援など、現状変更申請等を必要としないソフト面での整備を充実させ、すべての参拝者が安心してお参りできる環境づくりを目指します。
現在のトイレの改良:
今ある汲み取り式のトイレを、環境に優しい「バイオトイレ」に変更することを検討しています。バイオトイレは微生物の力で排せつ物を分解するため、汲み取り車が来る必要がありません。ただし、トイレの大きさは今と同じ程度にとどめます。
新しいトイレの設置:
参道の入口から随神門(朱色の門)までの間に、新しいバイオトイレを建設することを目指しています。
なぜこの改善が必要? 利用者の分散:
トイレが増えることで、一つのトイレに人が集中するのを防げます。
参道保護:
汲み取り車が参道を通る回数を減らすことで、貴重な参道や杉並木への負担を軽くできます。
環境保護:
バイオトイレは自然に優しく、戸隠の美しい環境を守ることにつながります。
参拝者にとってのメリット:
より快適で清潔なトイレが利用でき、特に混雑時の待ち時間も短縮されます。
■ 現在の参道表層(路面)整備方法(砂利敷き)の再検討
現在の問題:
参道は砂利を敷いて整備していますが、雨が降ると砂利が流されて道が荒れてしまい、その度に補修が必要になっています。
新しい整備方法の検討:
砂利敷きに加えて、人工的な材料(例:透水性のある舗装材など)の使用も含めて、より良い方法を検討していきます。
大切にする点:
今後の進め方:
専門家や関係者と相談しながら、戸隠らしさを保ちつつ、現代の参拝者にも使いやすい参道づくりを目指します。自然と利便性を両立させる最適な方法を時間をかけて検討していきます。
現在の状況:
戸隠奥社社務所には電気が通っていないため、発電機やロウソクなどを使って明かりや電力を確保している状況です。
電線工事の計画:
トイレ(新しく建設するトイレも含む)から社務所まで、電線を引いて電気を供給できるようにします。
景観への配慮:
戸隠の美しい自然環境を守るため、電線は目立たないように工夫します。
改善される点:
戸隠奥社社務所で安全に電気が使える。
照明により夜間の安全性が向上。
発電機の燃料運搬のための車両通行が不要になる。
より快適な環境で神職の方が業務できる。
基本方針:
電気の便利さを得ながらも、戸隠の神聖で美しい景観は大切に保つという、両立を目指した整備を行います。
“ご支援のお願い”
受け継がれてきた聖域を、次世代へ。
神聖な自然と文化を後世に伝える保全事業。
参拝者・地域・企業が一体となった保全活動を目指していきます。